
理想の竿づくりを追い求め続ける熱き情熱

代表の弦巻社長は、幼少期からの無類の釣り好き。
その釣り好きが高じて生み出したブランドが「剛樹/GOUKI」。
遠征大物用泳がせ竿、真鯛竿、シマアジ竿からキスなどの小物竿にいたるまで、全て国内生産している。
社長自らが設計、ブランク成型、塗装デザインまで手がけ、「成形、ガイド付け、糸巻き、塗装」などの加工から仕上げに至るまで、ほとんどの工程を手作業で行っている国内ロッドファクター屈指の匠メーカーである。
剛樹ブランドの高機能のルーツ

投げ釣り、ヘラブナ、フライフィッシング、ブラックバスなど、弦巻社長の釣りに関する経験値は計り知れない。
最初に製作した竿は自分のための「磯竿」だった。
そのきっかけとなったのは、19から20歳の当時、大いに魅了されたイシダイ釣り。
その頃、自分が描く釣りのイメージと市販の磯竿の調子が、どうしてもうまくいかなかったことが竿づくりへの思いにつながったとのこと。
その後、沖釣りとフィールドが広がっていく中、市販の沖釣り竿でもイメージと調子が合わなかったことが本格的な竿づくりへのみちへと導びき、1997年にビジネスとして「剛樹ブランド」を立ち上げた。
好きを仕事として実践しているところが人間弦巻代表の魅力であり「剛樹ブランド」の製品づくりにおける真の強さでもある。
剛樹が追い求める理想の竿づくりとは

- 近づく魚の動きが作り出す水流を感じ取る繊細さルアー釣りなどで培った経験から「感度」については開発当初から重要視している。
例えば、ミノーでシーバスを狙う際、近づく魚の動きが作り出す水流と、そこから伝わる波動のようなものを感じ取れる竿が理想的とのこと。 - 狙う魚ごとに緻密に計算されたブランク設計
遠征向けのムク竿でも抜群の感度と剛性を両立できる理由の一つに独自配合の特殊グラス素材が欠かせない。
その感度と剛性のバランスを支えるのがブランクを研磨して成型するテーパー。
この設計と匠技の削り出しによって竿の穂先が柔らかくしなやかなアーチを描き、魚の波動が手元に伝わってくる繊細なアタリの感度を実現させる。 - 竿全体のバランスで釣り上げる「Gローリングシステム」
各モデルに合わせた緻密な設計とブランク成型が一体となって初めて剛樹ブランドとして命が吹き込まれる。
試作とテストを繰り返し絶妙に調整されたボディー剛性とセンサーのような感度を併せ持つバランスの頂点。
ターゲットの魚は自然な形で食いに走り、釣り人は細い竿の穂先からその繊細なアタリも逃さず感じ取る。
魚はそのまま穂先と共に美しいアーチを描いて水中に潜り、設定した竿の調子まで潜ったところでヒット。
そこからは、竿の胴に乗り、そのコシの強さが機能してお目当の魚を釣り上げる。
この「ハリ、タメ、コシ」による全体のバランス設計を剛樹では『Gローリングシステム』として提唱している。